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方舟にさよなら

本°です。
秋公演『さよなら方舟』が終わり、
おうち時間をのんびり楽しんでおります。

が。

忙しいことを言い訳に、先延ばしにしていたことがたくさん。
そろそろ手をつけなきゃならないかなぁと動き出したのが、空いている実家の整理。
私がそこで暮らしたのは中学〜高校の6年ほど。
そして数年前に母が亡くなり、父の介護のために北見に戻って、父と暮らした2年間。
私にとっては、むしろその上書きされた記憶のほうが強烈で、父も亡くなった今となっては、弟妹とも共有できない私だけの記憶が霧のように家を包んでいます。

『さよなら方舟』は、家族の物語。
特殊なようで、実はとても普遍的な。
私が演じた淑子は、きっと父親を好きだったのだと思います。
苦しかったかもしれない、憎みもしたかもしれない、でもきっと。

私も父を好きでした。
彼が愛した家を残したいと思い、父の暮らしに憧れもしましたが、私は父とはちがう人間でした。
家を守り、土を耕し、深く根を下ろしていくよりも、
身軽にどこにでも行ける軽やかさがほしいのだと。
そのことに気づいたら、私はもう手放していい、手放すべきだと、ストンと心が決まりました。

家族は時とともにカタチを変え、巣立ち、老いて、去っていく。家族が乗り合わせた舟たる家も、ずっと同じではいられない。でも、また誰かが血の通う、風通しのいい住処にしてくれたら。

そんなことを思いつつ、目の前の現実と向き合ってみたいと思います。




by doub2_h67 | 2023-11-21 16:06 | 日記 | Comments(0)